1.異国の空
作詞:THE BACK HORN
作曲:THE BACK HORN
ライオンの髪の毛
振りほどく赤星
地平線に沈んでゆく
暗黙の夜を駆ける
月を喰らう黒いネズミ
異国の空 僕は一人
孤独を刻む
足跡を消す 砂の風
歩く影像が闇に溶けこんでく
何を信じれば朝は来るだろう
「真実を見たいのなら
その目玉を潰せばいい」
盲目の浮浪者は言う
片足の無い少年
感傷 引き金をひく
鐘が鳴っていた
ひどく晴れた日に
猫は産声の様な声で泣いた
夜明け前
心臓の音 聞いていた
何度も何度も
心切り裂いて
確かめていたんだ
揺れる命を
太陽が生まれる
闇を赤く染めて
答えを待っている
異国の空の下
2.サイレン
作詞:THE BACK HORN
作曲:THE BACK HORN
世界に牙を突き立てるような
狼に憧れてる
退屈な街 抜け出した夜
何か変わると信じた
野良犬の様な俺達の日々は
死にたくなるほど自由さ
今夜心臓のオーケストラさ
滅茶苦茶にタクトを振って
駆け抜けてゆけ 何にも媚びるな
世界さえ変える笑顔で
退屈な街 抜け出した夜
行く場所なんて無かった
野良犬の様な俺達の日々は
死にたくなるほど自由さ
駆け抜けてゆけ 何にも媚びるな
世界さえ変える笑顔で
夜明け前 手をかざしたら
真実が 透けて見えた
3.ガーデン
作詞:THE BACK HORN
作曲:THE BACK HORN
永遠の愛なんて欲しくない 悲しみに咲く花がいい
命は皆 愛という知恵の輪 ここで眠れ永遠に
争いなど季節に咲き誇る バラの赤さえ奪えない平和な夢の中で
誰もが等しく抱き合い 口づけを交わしてる
永遠の愛が降り注ぐ場所 死んだように微笑んでいる
平和は夢の墓場 幸せな廃墟 汚れたあの世界へ帰ろう
永遠の愛なんて欲しくない 美しくなくてもいい
愛されたくて傷つけてしまうような
悲しみに咲く花がいい
4.青空
作詞:THE BACK HORN
作曲:THE BACK HORN
綺麗に咲けない僕らは
あぁ 行き場を無くしたまま
青さはあまりに無力で
ただ儚く燃えてる熱
小さな星の下で 立ち尽くしていた
想いが負けぬように 大きく手を振った
「行こう」
あの夏 僕らが飛ばした
紙飛行機 今 頭上を超えてく
さよなら愛しい日々よ 風が吹き抜けた
途切れた夢の続き 飛べるはずさ 今
青白きその掌の
空白を 愛せ 愛せ
さよなら愛しい日々よ 風が吹き抜けた
小さな星の下で 立ち尽くしていた
想いが負けぬように 大きく手を振って
「行こう 今」
5.楽園
作詞:THE BACK HORN
作曲:THE BACK HORN
海を渡ろう 虹の橋を架け
空に描いたエメラルドの夢
※ああ 絡み合うべトついた身体が
ああ ロマンティック グロテスク
こんな日は※
ライオンになりたい 胸の奥まで喰いちぎる
灼熱に浮かれて 燃える真夏の楽園
夜を切り裂く鮮やかなナイフ
雲の隙間に金の華が咲く
ああ ひとつずつ 散ってゆく花弁
ああ 俺達に残された時間は
遠くで泣いている花火の音は銃声
儚く消えてゆく ここは真夏の楽園
(※くり返し)
ライオンになりたい 胸の奥まで喰いちぎる
灼熱に浮かれて 燃える真夏の幻
真実の愛とか 朝の来ない夜だとか
何処にも無いだろう 一夜限りの落園
6.思春歌
作詞:THE BACK HORN
作曲:THE BACK HORN
思い出してた この街に来た頃
夢だけ食ってれば生きていけた日々を
TVのニュース 大人が嘆いてた
近頃若者の犯罪が多いと
俺は知ってた 大人達は
嫉妬してる 凶暴な若さに
あの頃は怖いものなんて無くて
だけど退屈が俺等を狂わせた
手紙が来たよ がらんとした部屋で
親父の思い出と暮らす母ちゃんから
わかってただろう 潮時だろう
出来ればまだ子供のままいたかった
歌おうぜ あの夜みたいに
空のフロアー睨みつけかき鳴らしたギター
世界を憎んで大人を憎んで
未来なんて言葉さえも知らずに生きてゆけた
歌おうぜ あの夜みたいに
空のフロアー睨みつけかき鳴らしたギター
歌い続けよう 忘れないように
声が枯れて掠れても聞こえる歌がある
声が枯れて掠れても聞こえる歌がある
7.針の雨
作詞:松田晋二
作曲:THE BACK HORN
何度も何度も胸をしめつける夜には
貴方の顔がただ浮かんでは消える
心を澄ませば聞こえてくる あのメロディー
夜道を照らすような幸せな歌よ
春の風に吹かれ咲いているよ花が美しくなれという
涙流すことも 疑うこともなく
何度も何度も想い出が廻る夜には
時計の針をただ見つめていたんだ
ひび割れた指に隠された嘘が 滴になって消える
渇ききった日々は涙じゃ潤わない
さよなら ここから一人きり歩いてゆくよ
貴方の優しさがとても辛いから
心を澄ましてももう何も聞こえてこない
狂おしく冷たい雨が降っている
8.白い日記帳
作詞:松田晋二
作曲:THE BACK HORN
この恋が燃え尽きて流星に変わるまで
そばにいて微笑んで 狂い咲くほどに
止まらない日々の中知らぬ間に泳いでく
君とただたわむれるタンポポのように
花開く全ての優しさを抱いて
降り止まぬ全ての後悔を抱いて
走り去ってゆく 僕だけ残して
伸ばしたこの手に 雨
書きかけのままの白い日記帳
想いがこぼれて滲んだページ
春の面影は陽だまりの匂い
風に揺れているタンポポの想い出
丸い窓 君の影 見つめてる いつまでも
愛しくて憎らしい 誰にも渡さない
錆び付いた夜の中傷付いた指を咬む
埋まらない空白を溜息で染めて
壊れそうな瞳がけがされる前に
しなやかな身体が枯れ果てる前に
この時を止めて永遠になろう
隠したこの手に 愛
僕は風になり君は蝶になる
大空に描くパステルカラー
虹の彼方まで続く花畑
風に揺れているタンポポの想い出
花開く全ての優しさを抱いて
降り止まぬ全ての後悔を抱いて
溺れそうなほどの幸せの果てで
掴んだこの手に 赤
書きかけのままの白い日記帳
血で染まってゆく最後のページ
罪も罰もない二人の世界で
風に揺れているタンポポの想い出
この恋が燃え尽きて流星に変わるまで
そばにいて 微笑んで 狂い咲くほどに
9.カラビンカ
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
カラビンカ 雨の中舞い踊れ
カラビンカ 鮮やかに舞い踊れ
真実は手の中 現実は眼の中
カラビンカ 雨の中舞い踊れ
隠された宝の山 美しく咲き誇る花
聖なる杯を交わし 紫の煙を吐いて
カラビンカ 死を想い舞い踊れ
カラビンカ 鮮やかに舞い踊れ
真実は手の中 現実は眼の中
カラビンカ 死を想い舞い踊れ
極彩色の曼荼羅 空虚なる現実の闇
螺旋状に続くカルマ 其処を転げ落ちる達磨
渦巻く金色の空 手の平 刻まれた性
揺蕩う煙を吐いて 桃色 染まる桃源郷
光の指す方向へ 命の咲く頂上へ
広がる魂の地図 光の示す方向へ
渦巻く金色の空 手の平 刻まれた性
揺蕩う煙を吐いて 桃色 染まる桃源郷
10.夜空
作詞:岡峰光舟
作曲:THE BACK HORN
僕らを繋いだ想いが
いつかは儚く世界に消えてくものなら
全てを忘れて 心を失くして
儚い明日に意味など無いのか
ああ 戻らない日々に
逃げるように想い募らせた
ああ 止まらない日々に
逃げるように背中向けていた
僕らを繋いだ想いは
いつでも変わらぬ絆になるさと思ってた
見上げた夜空が静かに見ていた
変わらぬ光が明日もあるのか
ああ 戻れない日々に
逃げるようにこの眼閉じていた
ああ 止まれない日々に
逃げるようにこの眼背けてた
遠く届く 懐かしい言葉
冷めてた心 目醒めてゆく
空が遥か遠くに見えても
また歩けるさここから
僕らを繋いだ絆が
いつかは儚い明日を変えてく気がした
見上げた未来に星達溢れて
失くした想いは心にあるだろう
11.フラッシュバック
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
地球の空気を全部 奪い去る神の愛
ハレー彗星の影に怯えて泣いてるモグラ
形の無いものだけを信じて生きてゆきたい
甘い絶望が濡れる暗い暗い土の中
ナイフを持って儀式を始めよう
光の無い世界で
心の無い世界で
痛みの無い世界で慰めてGood night
フラッシュバックみたいに甦る君のEye
時計の針を戻して また旅に出かけようよ
生まれる前の初めての記憶
光照らす世界へ
心揺れる世界へ
痛み癒えぬ世界へ帰ろうよGood-bye
地上には今日もサルの洪水さ
死にぞこないたちのパレードは続くよ
光の無い世界で
僕の穴を拡げて
奥へ奥へ入って助けてよ 今
光の無い世界で
君の穴に触って
奥へ奥へ入って助けるよ きっと
帰ろうよGood-bye
12.ハッピーエンドに憧れて
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
ブルーな人生の主役も楽じゃない
皆が望んでいる自分に為りきって笑う
便所がオアシスさタバコ一本分
いつでも幻のアンコールが鳴り止まない
さあ!さあ!骨身曝しておぼろげ
誰か理解ってくれないか?
こんがらがってる日々のように聳え立つ部屋はゴミ屋敷
人生をリセットする程の覚悟で片付ける
ずっと後回しにしてきたちっぽけな事が重なって
雪崩を起こして生き埋めさ独りぼっちで
ブルーな人生の脇役も楽じゃない
黙って愚痴を聞き誰かの心配ばかり
ピンスポット夢に見るタバコ一本分
メガネを外したら美人なんてオチも無くて
さあ!さあ!百歩譲って生ゴミ
誰か代わってくれないか?
死にたがりなんて罰当たり悪臭を放つ死にぞこない
頭に被ったゴミ袋どうして生きてるの?
五体満足を持て余し腐ってく心カビだらけ
僕ら気が付けば逆ゾンビ虚ろな骸
この世界中に響けこの歌よ!
ドラマチックには生きられない君と僕の歌
ハッピーエンドの物語アリエナイなんて捻くれて
きっと誰よりも信じてた心の奥の方
ハッピーエンドに憧れて閉め切ったカーテン開けたなら
割と陽の当たるこの部屋を黙々とただ片付けてゆく
13.番茶に梅干し
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
何にも始まらなかった歴史のスキマの一日
少し暑くて長かったそんな今日が終わってく
駅前アコーディオンを弾き語るジジイの音色
懐かしくて辛くなって家路を急いだんだ
蛇腹をめくるような毎日を誰もが過ごしているさって
自分に言い聞かせても何故か辛いのは自分だけだって気がする
帰る場所はいつもの薄暗いあの部屋さ 独り
産まれた町を離れて生きたい生きたいって
気が付けばいつも自分のことだけ考えてる
番茶に梅干し潰して飲んだらウマいんだぜ本当に
疲れ果てて眠る頃夜が包んでくれる
純粋なことに心惹かれてもキレイなだけじゃ役立たずさ
罪のないのは青ばかりだろう 空の青 海の青 青い春
帰る場所はいつもの薄暗いあの部屋さ 独り
産まれた町を離れて生きたい生きたいって
気が付けばいつも自分のことだけ考えてる
番茶に梅干しみたいな夕焼けが潰れて消えた
タネもしかけもありませんそれではまた明日。
14.天国への翼
作詞:松田晋二
作曲:THE BACK HORN
果てしなく続いてゆく大空に
掴みかけたあの鳥が逃げて消えてゆく
遥か遠い丘の上寝ころんで
ぼんやりと未来なんて想像していたんだ
降り注ぐ太陽がこの空を燃やしてく
変わりゆく世界の永遠を止めて
風の中を自由に泳ぐ千切れそうな翼
はばたかせて
神様 生きてく意味は何ですか?
天国への階段を一人探していた
流星に願うよちっぽけな僕達が
平等に生きれる幸せな日々を
夢を見ては走り続ける
絡みついた鎖 引きずったまま
世界が呼んでる 「あきらめるな」
今 胸に響いてるよ
風の中を自由に泳ぐ力強い翼を僕にくれ
日々の中を走り続けるこの命が燃え尽き果てるまで
15.ザクロ
作詞:THE BACK HORN
作曲:THE BACK HORN
ネオンの光 螺旋に渦巻く
ぽっかりと空に穴
もがいてもだめ 泣いたってだめさ
果てるまで続く
そう我々は生まれ落ちたる
大地にただ還ってゆくだけ
「ザンギリアタマヲタタイテミレバ ブチマケテ アノ世行キ」
なんてことない これが浮世さ
始まりは終わる
ぎらぎらのタールが絡みつく
この美しき夜をくれ
果実 この星を祝福するように
色づいて 何故微笑むのだ 腐りかけたまま
頭から潰れている果実 さよならさ
ネオンの光 いつしかはぐれて
ぽっかりと終わる
ぎらぎらのタールが絡みつく
この美しき夜をくれ
果実 この星を祝福するように
ザクロ 血よりも赤く 赤く 熟れて
俺がお前に痛みを分けてやるから
この体 乳房をくれ 母親のように
16.桜雪
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
月光がキラキラと舞う こんな夜は
罪の深さだけ深く潜れるという
海に身を投げ眠ろう
そして何もない
クモの糸 垂れた滴 水彩画に
塗り潰され隠された我は闇
優しさなど知らぬが故
誰もいない…
時を止めてくれ ひとすじヒダマリ揺れて
幼き我 空 泳ぐ
時空に風になる
桜雪
笑い顔
赤きポストに積もる
灰色の空の下
どうか届けと願う
17.何もない世界
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
風が吹き抜けて君は永遠になった
錆びたブランコは宙に浮かんだままで
僕だけを残し夏の日が終わる
声は聞こえない 途切れたキャッチボール
何も知らぬまま線路に止まる蝶々
何もない世界で 何もない世界で
ひとりぼっちで影踏み遊び
日が暮れるまで唇噛んで
忘れ去られた蝉の抜け殻
からから鳴って
何もない 何もない 何もない世界で
遠くの空でひぐらし鳴いて
真っ赤な夕日 擦り剥いた膝
涙もでない さよならさえも
言えなかったよ
何もない 何もない 何もない世界で
18.カウントダウン
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
感覚を失った無気力な理想郷
テレビの前で今日も頷きたいさかりか?
鈍りきった感性 腐りきった感情 クスリで膨れた体
ゲームオーバーになっても何度でも生き返る
きっと僕ら
終われないからいつも終わりを夢に見てる
ずっと僕ら
勃たずに果ててゆく
充血してる目玉 急降下する意識
はちきれそうな頭 なあなあで寄り添う平和
ろくでもない極楽 死も生も感じないなら 3 2 1 で飛び込め
命を感じていたい リアルのド真ん中で
もっと僕ら
儚く燃える日々を生きている実感を
今夜 僕ら
取り戻しにゆくよ
深い場所まで落ちてゆこうよ
鼓動が響くゼロの場所へとゆくよ
命を感じていたい リアルのド真ん中で
もっと僕ら
心を焦がす夢を限り無い欲望を
手に入れる
明日へのカウントダウン ダウン
さあ
今! 今!! 今!!! 今!!!!
19.果てしない物語
作詞:山田将司
作曲:THE BACK HORN
少し色褪せた赤い夕焼けと
蒼い情熱を詰めたアルバム
点けた導火線 花火上がらずに
飛んだ蜻蛉が今は遠く
※まだ続くのさ 俺達の果てしない物語
バラバラになった日々を積み上げて
さぁ飛び出せよ 何度でも思い出にならぬように
心から愛せるもの いつの日か掴み取るまで※
鏡映し出す 俺のイメージを
軽く撥ね除けて闇を照らす
みんなその崖を渡る 少しずつ
蒼い情熱を胸に抱いて
ただこぼれてくその涙 途切れない物語
カラカラになった日々を憂うように
上手くいかずに投げ出した 夕焼けの帰り道
心から信じること それだけが大切なのに
一人一人 別の道を歩き いつか
七色の花を咲かせ育んでく 光の中で
(※くり返し)
20.イカロスの空
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
ああ空よ 教えてくれ
全てを抱いて生きる強さを
ひらひら舞い落ちる羽根は夢の欠片
手の平握り締め 時は過ぎていった
鳥達が飛んでゆく うわの空 坂の途中
躓いた この腕を支えてくれたあなたがいた
※ああ夢よ 教えてくれ
信じた道を照らす光を
ああ恋よ 教えてくれ
誰かの為に灯す明かりを※
はらはら舞い散った花は恋の終わり
傷つけ逃げ出した 独りよがりのまま
右手には折れた羽根 左手にしおれた花
天秤に掛ける時 震えるほどの弱さを知る
(※くり返し)
ああ空よ 教えてくれ
全てを抱いて生きる強さを
ああ空よ 教えてくれ
俺は今でも自由のままか
(※くり返し)
21.共鳴
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
世界は砕け散って深い闇に飲まれて
誰もが不完全な二つと無い魂
繋ぐように強く強く抱いて
銀河の星のかけら誰の為に輝く
誰もが未完成な「生きる意味」を探して
願うように強く強く響く
※共鳴が今夜 証明を鳴らす
透明な孤独さえ抱きしめて
凶暴な太陽 獰猛な愛を
衝動が繋ぐだろう 俺達を※
(※くり返し×2)
22.真冬の光
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
この心が汚れてても吐く息は白
窓を開けて見上げていた放課後の空
いつかは僕らも大人になってく ただ
命や愛の意味は置き去りのままで
机の奥 握りしめたガラスのかけら
お前なんて死ねばいいとささやく声
穢れを知らない真冬の光が降る
平和な教室から何処へも行けずに
退屈な日々の中 残酷な出来事を
本当は望んでいる?
耳鳴りを止めてくれ ニヤついた傍観者(やつら)ごと
メチャクチャに切り裂きたい 何もかも
いつかは僕らも大人になってく ただ
命や愛の意味は置き去りのままで
それでもいつかは誰もが大人になってく ただ
犯した過ちさえ償いもせずに あぁ…
23.水芭蕉
作詞:松田晋二
作曲:THE BACK HORN
水芭蕉を風が揺らし思い出だけ残してく
帰り道の夕焼け空 長く伸びたそれぞれの影
精一杯 この手を離さずに
溢れ出す笑顔と涙
懐かしきあの日々は
胸の中 生き続けてる
移り変わる景色の中 また会えると信じてた
時の風はただ無情に命さえもさらってく夢
※流星が夜空を駆け抜けて
消えてゆく線香花火
輝いたあの日々を
抱いたまま何処へゆくだろう※
未来を追いかけて手を伸ばす でも届かずに
呼んでも呼んでも会えなくて 遠くなってゆく
(※くり返し)
この手を離さずに
溢れ出す笑顔と涙
懐かしきあの日々は
胸の中 生き続けてる
24.赤い靴
作詞:松田晋二
作曲:THE BACK HORN
赤いくつを履いた愛しいあの人が
十二月の雨に撃たれながら消えた
流れる紅い血と冷めてく温もりを
この手に残したままで
慰めの歌なんかじゃ
この心は癒せはしない
雨音の中でお前の名を
ただつぶやく
凍てつくような街は今日も知らないふり
呼んでも応えない闇が佇むだけ
正義も過ちも矛盾も悲しみも
全てを飲み込んでゆく
※それが運命だなんて
悟ったふりをして何を言う
向かう場所もない
この想いはどこまでゆく※
憐れみの賛美歌
降り続く夜には
三日月を手にして
暗闇を切り裂く
あの日消えた涙は
今日の降り止まぬ雨
明日へと続く道は
深い悲しみの中
アスファルトの上に転がる赤い靴
雨ざらしのままで転がる赤い靴
いつかの面影が錆びた景色の中
閉じ込められ泣いている
(※くり返し)
忘れてゆくことだけが
ただ一つの救いだなんて
辛すぎるだろう
答えてくれ ああ神様
さあ 今 すぐ!
25.神の悪戯
作詞:松田晋二
作曲:THE BACK HORN
神が舞い降りる 蛇腹模様の空
目覚めた欲望がヒステリックな夜
天使と悪魔が愛し合えば
秘密の儀式は続いてゆく
愛は 夢は灰となりて
罪にぬれた花となりて
ペガサスみたいに白い腰を振って
狂気と性器が歌い出せば
聖なる宴は続いてゆく
歌は 悲鳴は渦を巻いて
空にうねる蛇となりて
世界は壊れて砕け散って
命の意味さえ分からぬまま
産まれて死んでく永遠の中で
最後の宴は続いてゆく
愛は 夢は灰となりて
罪にぬれた花となりて
神は世界に水をまいて
罪を洗う雨となりて
26.パラノイア
作詞:山田将司
作曲:THE BACK HORN
ガラス細工の僕の心 月を透かし夜に消えた
ここが何処だか分からぬまま ワイングラス赤く染まる
街を手にした夜の亡者 光る女両手に抱え
金をネオンに仰ぎ散らし 甘い蜜に蝶はたかる
教えて世界は誰の為に回る?
路地裏子猫が振り向いた時
僕が君で君が僕になったら世界は平和に回るでしょう
嘘が本当で本当が嘘になったら何が僕等を繋ぐのでしょう
時計仕掛けの僕の暮らし 満員電車腹話術師
僕が誰だか分からぬまま 押すに押せないリセットボタン
教えて世界は誰の為に回る?
秒針が心臓を追い抜いた時
僕が君で君が僕になったら世界は平和に回るでしょう
嘘が本当で本当が嘘になったら何が僕等を繋ぐのでしょう
空が大地で大地が空になったら僕らは今すぐ落ちるでしょう
神が人で人が神になったら頼まれるのが僕らの仕事でしょう
今が過去で朝が夜になっても
巡るぐるぐるぐるプライベイトな妄想 絡み付いて
コレがソレでドレがソファミレミファレ レレレ
あぁ溶けてゆく
回れ回り尽くせ 頭の中で
27.栄華なる幻想
作詞:岡峰光舟
作曲:THE BACK HORN
遙かなる大地を踏みしめていたのは若き血潮
遠い空 想いはいつもそこにあった 淡き夢と
伸びた影 奮い立たすように あの人はそっと笑っていた
いずれまた会おう 振り返りはせず 注ぐ光へと走り抜けて
誰も知らないで流れてゆく花よ やがて河となり海となりて消えゆく
何故に僕らは忘れてしまうのだろう 日々の中で
何故に僕らは繰り返してしまうのだろう 何も言えず
作られた空虚な樹海へ いつまでも迷い込んだまま
命の価値とか平等がどうとか孤独を恐れて口をそろえ
何も知らないで世界は過ぎてゆく 溢れる言葉に埋もれてゆく 星屑
万朶(ばんだ)の桜か暁の空の下(もと)眠れ
返り咲くは栄華なる幻想
命の価値とか平等がどうとか 孤独を恐れて口をそろえ
何も知らないで世界は過ぎてゆく 溢れる言葉に埋もれてゆく
まだ目覚めないその眼差し 今こそ開いて
また輝きを増す太陽 今もっと高くへ昇るさ
28.真夜中のライオン
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
熱帯雨林の街は夜の匂い
淋しげな愛と光の雨
真夜中のライオン震えている
選びとれ 目指すべき未来を
孤独と月光が夢を育んで
溢れだす想い 今
終わらない この夜を僕らはゆく
熱くなる胸の奥 声が響く
立ち上がれ美しき挑戦者よ
激流が押しよせる時代(とき)の中で
掴み取れ自由を その手で
判断基準はいつもこの心だ
誰が何と言おうと夜は明ける
カブキ者みたいに好きに生きて
窮屈な世界を笑いとばせ
孤独な太陽が燃え上がるように
晴れてゆく想い 今
真夜中のライオンよ 明日を目指せ
タテガミを風になびかせてゆけよ
閃きの羅針盤が導くだろう
暁が空を焦がしてくように
掴み取れ自由を
掴み取れ自由を その手で
29.警鐘
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
このダイナマイトみたいな悲しみを
また高性能な知能が邪魔をして
アンドロイドのように全自動で笑うんだ
ちっぽけな宇宙の片隅で
「太陽ノ黒点カラ毒電波ガ ヤッテクル」
凶暴なる妄想に殺されるその前に
解き放て今すぐに 制御不能な感情を
降り注ぐこの想いは君のものだろう
解き放てこの空に 制御不能な感覚を
まっさらなこの未来は君のものだろう
アウストラロピテクスから俺達もう一度始めよう
進化が使命だと思い込むシステムに飲み込まれるその前に
細胞が死んだ 細胞が一つずつ死んでゆく
考え過ぎの罠に嵌ってるネガティブ・コントロール・フリーク
文明が膨張したのは安心という発明の対価
存在さえしなかった不安 漆黒の闇が生まれてく
森羅万象をリスクヘッジしてコントロールする人類は
第六感さえ失って崩壊の軌道に乗る
「傲慢ナ権力者ハ犠牲者ヲ抹消スル」
深遠なる命題に心臓を差し出すよ
鳴り響けその胸に そっと希望をノックして
誰一人まだ知らない新しい歌
何もかも煌めいて 反射しそうな瞬間を
駆け抜けてゆく世界は君のものだろう
それぞれの夜が明ける 痛みは抱いたまま
確かめるその鼓動は君のものだろう
一つだけ譲れないものがあるのなら
モノクロの景色が今輝くだろう
解き放て今すぐに 制御不能な感情を
降り注ぐこの想いは君のものだろう
解き放てこの空に 制御不能な感覚を
まっさらなこの未来は君のものだろう
30.一つの光
作詞:山田将司
作曲:THE BACK HORN
命の始まりと終わりが同時に訪れた朝
行き場をなくした感情と立ち尽くす秩序なき路上
血も涙もない時の風
生かされてることさえ忘れてゆく
その心の声を奏でてゆけ
風に吹かれて掠れても
クライマックスな日々溢れ出した
確かなこの想いを 今 歌にのせて
いつかは消えてしまう俺たち 事実は裏切らなくて
あなたがここに居てくれることが揺るぎない一つの光
切れそうな糸が嘆いてる
死ねばいいのになんて言わないで
置き去りの痛みが絡みついて
愛の形を変えた時
加速する世界の動く音が
この胸に響き出す 今 優しい歌
ふと すれ違う幼き日
永遠に咲く花を抱き締めて
その心の声を奏でてゆけ
風に吹かれて掠れても
クライマックスな日々溢れ出した
確かなこの想いを 今 歌にのせて
置き去りの痛みも 輝ける未来も
全てを愛せないから あなたを愛せた
僅かな幸せを噛み締めてゆく
何かが始まってる 今 切り拓いて
奏でてゆけ
31.クリオネ
作詞:菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
カーテンの向こう側にあふれる光
シーツの海抜け出して 出かけよう何処へだって
もっと何気なく生きてゆける そんな気分なんだ
もしも同じ気持ちなら なんか少しだけ泣けるよ
何もかも投げ出して 出かけよう今日は
強すぎる想いは時々体も心も置いてけぼりにするから
もっと何気なく話せるような そんな気分なんだ
たまにおいしいもの食べて笑顔ふっと見せておくれ
ずっと言えなかった言葉とこれからも歩いてゆく
だけど今日はいい日なんだ
そうだろ そうだよ
もっと何気なく生きてゆける そんな気分なんだ
もしも同じ気持ちなら なんか少しだけ泣けるよ
32.舞い上がれ
Band Version
作詞:山田将司・菅波栄純
作曲:THE BACK HORN
僕らの足跡 残った雪
凍える両手を温めてた
熱い想いを抱きしめながら
答えはしないノートと果てしない未来
舞い上がれ 壁を越えてゆけ
桜咲く頃に笑い合えるように
乗り越えてゆけよ
涙がこぼれて滲んだ雪
がんばれ がんばれ 聞こえる歌
熱い想いを抱きしめながら
答えはしないノートと果てしない未来
舞い上がれ 壁を越えてゆけ
桜咲く頃に笑い合えるように
舞い上がれ 壁を越えてゆけ
今は苦しくてまだ一人だけど
走り続けるさ
舞い上がれ 壁を越えてゆけ
桜咲く頃に笑い合えるように
舞い上がれ 壁を越えてゆけ
今は苦しくてまだ一人だけど
走り続けるさ
33.砂の旅人
作詞:THE BACK HORN
作曲:THE BACK HORN
途方もなくガレキに座ったまま
熱に浮かされ思いを馳せていた
欲深いほど悟りに近づいてく
物理学者が神の存在に気付く
沈黙が砂漠に染み込んでゆく
昨日まで名もない花が咲き誇った
俺は胸一杯に吸いこんだよ
希望という欲望をもっとくれ
この夜を嘘のように星が照らしてる
国境線を渡る風 俺に何が出来る
月食の夜 神が降り立つという
海を目指しキャラバンに紛れ込む
支配者達は砂の城で眠る
俺はかつての国境に立っていた
悲しくて愛おしい人の跡だった
国境線に陽は落ちて儚さを抱く時
世界中の子供達 抱き締めたくなってる
垂乳根の海か輪廻の墓場か 生きて何を待つ?
国境線に陽は落ちて儚さを抱く時
世界中の子供達 抱き締めたくなってる
34.コオロギのバイオリン
作詞:松田晋二
作曲:THE BACK HORN
さめてく夢が夢ならば
なぜ夜は来るのだろう
一瞬の幻じゃない
永遠の安らぎをどうか下さい
見えなくなってしまったよ
疲れ果ててしまったよ
いつからか迷子になった
いつからかモノクロになった心
青白い外灯 虫達の死骸
さびついた欄干 月影の十字架
消せない過去を消すために
この夜は歌うだろう
一瞬のまやかしじゃない
永遠の安らぎをどうか下さい
沢山の優しさ達が
僕を狂わせてしまったんだ
沢山の愛情達に
僕は許されてしまったんだ
しぼんだ水風船 からっぽの水層
真夜中のプール コオロギのバイオリン
僕にとって君の声は安らぎ
僕にとって君の歌は天国
僕にとって君は神様
僕にとって君の声は安らぎ
僕にとって君の歌は天国
僕にとって君は神様
続いてくこの無情さ
どうか負けないで歌ってくれ
ひたすらに小さな羽根を
ずっとふるわせて奏でてくれ
コオロギのバイオリン
コオロギのバイオリン
景色が変わってゆく
この匂いも忘れてゆく
また出会うだろう
君の声に
いつかは僕らは灰になる
いつかは僕らも土になる
その前に少しだけ
少しだけこの命を
感じていたい
感じていたい
ただそれだけで
ただそれだけで
今夜、光になる
今夜、ひとつになる
はぐれた心を取り戻しにいく
安らぎの中で
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